一目でバレる、成果出せない人の「書き方」特徴6選 低評価の原因!意外とやりがち、文章構造の矛盾

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数学の証明は、まさに言語を使って論理的に説明するお手本です。もし可能であれば、数学の教科書や参考書を開いてみてください。先ほどの6つの特徴とは真逆の表現、つまり構造化された文章がそこに綴られているはずです。

数学というものを正しく学んでいれば、物事を構造で捉える感覚は備わるはずなのです。

あなたは「書き方」で評価されている

しかしながら、数学を学んだ経験がある方の全員が、物事を構造で捉える感覚を持っているかというと、現実はそうではありません。冒頭でご紹介した事例も数学講師が書いた文章です。つまり、数学を教えることができる人物でも、その数学で培われるはずの「数学的な素養」はまったく身についていないということになります。

社会人教育の専門家として、そしてビジネスパーソンのリスキリング分野で通用する数学講師の育成をする立場として、これはとても深刻なことであると思っています。

私は研修のレポートを読むだけで、誰が高い成果を出している従業員なのかを推測することができてしまいます。そして、それはおそらくあなたの上司や顧客も同じです。

そう考えると、あなたの上司や顧客は、あなたの書いた文章からあなたを評価している可能性が高いでしょう。あなたの書いた文章が良くないものであれば、「こいつはダメだ」と思われたり、「この人と仕事をするのはやめておこう……」と判断されてしまったりするかもしれません。だからこそ、ビジネスパーソンは今すぐにでも構造化する思考法を身につけるべきなのです。

文章を書くことが苦手なビジネスパーソンが増えていると聞きます。メッセージアプリやAIの活用などにより、これからますます書く機会が少なくなることが想定されます。つまり少しばかり乱暴に言えば、これから先はみんな文章を書くことが下手になる一方だということです。

しかし、それは裏を返せば、文章力でライバルと圧倒的な差をつけることができるとも考えられます。自身の信頼や機会の損失にならないよう、今からでも構造化する思考を身につけてください。先ほど示した6つの特徴をそのままチェックリストにするだけでも効果的です。

深沢 真太郎 BMコンサルティング代表取締役、ビジネス数学教育家

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ふかさわ しんたろう / Shintaro Fukasawa

一般社団法人日本ビジネス数学協会代表理事。ビジネス数学を提唱する人材教育のプロフェショナル。公益財団法人日本数学検定協会主催「ビジネス数学検定」1級(AAA)は日本最上位。これまでに指導した人数は、延べ7000人。「ビジネス数学」の第一人者として確固たる地位を築く。企業研修のほか学生やプロスポーツ選手などの教育研修にも登壇。数学的な人材の育成に力を入れている。著書に『「仕事」に使える数学』(ダイヤモンド社)、『数学女子智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。』(日本実業出版社)など。2018年には小説家としてデビュー作『論理ガール』(実務教育出版)を上梓。

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