ジム・ロジャーズ「世界的視野で投資する時代」 一代で富裕層になった人に「共通する思考法」

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一代で富裕層になった方の特徴として、次のようなことが見られました。

1. 世界的視野で物事を考える

ジョージ・ソロス氏と共にクォンタム・ファンドの共同設立者であるロジャーズ氏もグローバル・マクロ戦略(Global Macro Strategy)の投資家として有名です。世界中の国または地域の経済、金融市場、政治情勢などを大局的な視点から分析して、世界的な株式、債券、通貨、コモディティ、先物市場等の広範な金融市場で売買する投資戦略のことを指します。

レイさんも世界の不動産、コモディティ、株式市場に投資をしています。3週間ごとに様々な国に旅行をして、世界中に友達や取引先や投資先を見つけるというスタイルです。日本の不動産を見るときも、「ロンドンだったらこういう仕組みなのだけど、日本ではどうなのか?」という他の国との比較を必ずします。

もちろん、日本独特の商習慣にも理解を示しますが、世界的な目線で考える癖があるようです。また、「中国の不動産にはよい時期に投資をしたけど、日本の不動産にもそのような気流を感じる」といったお金の大きな流れにも敏感だと感じます。

世界中にネットワークを構築する

2.目標や物事を大きく考えている

一代で大富豪となった方の多くは子供のような偏見のない心を持っていて、思考が柔軟で早い、物事を大きくとらえていると感じます。目標を高く設定したり、できないといった偏見もなく、なんでもチャレンジして、様々な人とつながって仕事をする勇気がある方が多いのです。

世界的な超富裕層と一緒に仕事をしていると、「3年後までにこれを調べておいて」とかなり大きな難題を出されることが多々あります。ですが、できないとあきらめるのではなく、口に出して言ってみることで、周りがつなげてくれる可能性も高くなります。

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