「お互いに期待しない夫婦」が断然うまくいくワケ 仕事がデキる人ほど相手に求める基準が高い
過去への期待は、絶対にすべきではありません。
「今まで何を習ってきたの?」
「前回教えたよね」
「小学校でしつけられた?」
「親の顔が見てみたい」
かなりひどい言葉ですが、これらはすべて過去への期待からの発言です。過去に期待したところで、何も改善しません。厳しく言うなら、「自分の教え方の下手さ」を「相手の過去」のせいにしているとも言えるわけです。
本当に優秀なリーダーは、過去のせいにしたりはしません。どうしたらこの部下が育つのか、未来志向で考えます。
現在に期待しない技術「ストレッチゴール」
未来に期待し、過去に期待しない。これはわりとわかりやすく、実践しやすいと思います。
問題は、現在への期待です。
現在への期待もすべきではありません。期待値を究極まで下げます。「できるのが当たり前」ではなく、「できないのが当たり前」と考えるのです。
これが、なかなか難しい。
仕事がデキる人ほど仕事の基準が高く、「できて当たり前」の基準が高いのです。部下に期待しているからこそ、求める基準が高まるのです。
どうすれば、現在に期待しないで済むのかというと、「ストレッチゴール」という技術を身につけると、うまくいきやすくなります。
部下の資料のレベルが低かったときに、ネガティブなポイントを指摘する前に、立ち止まります。いったん期待値を下げ、できているところを見つけます。そしてそのうえで、改善点を「ストレッチゴール」で示します。