戸建て住宅で「騒音」トラブルが起きやすい背景 ボール遊びや家庭用給湯設備の「音」まで多様に

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つまり騒音を発している自覚がなくても、他の人に迷惑をかけているかもしれないのだ。そのため、音を防ぐための方法や対策を考えることが重要になってくる。

あらためて大切なのは「音」を外に漏らさないこと。カギとなるのが「窓」だ。換気や通風のために開けた窓はそのままになっていないだろうか。窓を開けたことをうっかり忘れて大音量でテレビを見たり、家族と大きな声で話したりしてはいないだろうか。

当たり前のようだが窓を閉めるだけで「音」は外に漏れにくくなる。ただ構造上、窓には隙間があったり、防音性能が低いこともあるため、窓を閉めても音は漏れ出てしまうものだ。

二重窓
騒音対策にも二重窓は効果的だ(写真:はなまるこ / PIXTA)

遮音・防音カーテンの設置や防音ガラスへの変更、また既存の窓にもう一つ窓を設置する二重サッシ・内窓リフォームも有効な対策となる。内窓や二重窓のリフォームは、条件に応じて補助金や助成金が利用できることがあるため、ぜひ検討してみてほしい。

戸建ての新築時にも騒音対策は意識したい

窓以外に音の出入りが多い戸建ての「穴」、換気扇や換気口についても防音対応は可能だ。

例えば音が漏れやすいキッチンのレンジフードなどを防音対応にするだけでも違ってくる。レンジフードのダクト内に防音スリーブを設置したり、24時間換気の給気口などの壁穴にサイレンサーと言われる消音材を用いたりするのも一案だ。

換気の機能をなるべく落とさないようにしつつ、穴の外側に防音性の高い防音フードをつけるやり方もある。

ゲームや映画の音響にこだわりたい、思う存分楽器の練習をしたいなどの場合は、専門的な防音対策を施した「防音ルーム」の設置を視野に入れてもいいだろう。

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