相手や場所に合わせてふさわしい話題を選び、ふさわしい言葉遣いをするのは、ASDの人にはハードルが高いことなのです。
相手が家族や親戚などで緊張感が薄れていると、より遠慮のない発言をしがちです。近しい人であるほど、怒らせてこじれるとダメージは大きく、関係を修復するのが簡単でなくなってしまうこともあります。
迷ったときは「より丁寧」な言葉遣いで
人との距離がつかみにくいASDの人は、上司に友だちのような口をきいたり、長いつきあいの友人に堅苦しいあいさつをしたりすることがあります。ただ、大原則としては「くだけすぎた言葉遣いよりも、丁寧な言葉遣いのほうがいい」ということを覚えておきましょう。
敬語や丁寧な言葉遣いは、相手と気持ちよくおつきあいをするためのツールのひとつです。それは使えたほうがいいでしょう。丁寧すぎて堅苦しいと思われたほうが、くだけすぎで不愉快に思われるよりもずっといいのです。使いこなせないような難しい言葉を使う必要はありません。
自分がわかっている範囲での、丁寧な言葉で話しましょう。どんなに相手が親しくしてくれたとしても、目上の人に対しては敬語を使う、丁寧な言葉で話すのが基本なのです。
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