がまんがならなくて、こうしなきゃダメ!と要求するのがASD的な行動です。自分のやり方にこだわるあまり、相手の気持ちにまで思いが至らないことがあるのです。
人間関係がギクシャクしがちなASDの人ですが、実はそれが特に難しいのが家庭でのことです。会社なら同僚など、お手本になる人がいるし、就業規則もあります。
そりが合わない人とは距離をおくこともできるでしょう。しかし、家庭ではそうはいきません。ささいな衝突が日常の中で避けようもなく積み重なり、やがて深刻な問題になることも多いのです。
ひとつ要求→ひとつあきらめる
ASDの人にとって、こだわりを手放すのは難しいことですが、こだわりを一方的に押しつけていては、家族が気持ちよく暮らせません。洗濯物の干し方はあきらめるから、シャツをたたむのは私のやり方でやってほしい―― そんなふうに、お互いに少しずつ歩み寄るしかないのです。
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