Tシャツを「気持ちよく着る」ための洗い方の心得 洗濯の決め手は「いつ、どんなときに着る服か」

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そのとき相談者から、「普通のTシャツをクリーニングに持ち込んでもいいんですね。制服とかスーツとか特別なもの以外は家でどうにかできるものだとばかり思っていました」と、返信をもらいました。

Tシャツってクリーニングに出していいんですか?

ぜいたくじゃないですか?

先の相談者のように心配になる方もいらっしゃいますが、Tシャツをクリーニングに出すのは、別にぜいたくでも、おかしいことでもありません。僕は、「ぜひ、クリーニング屋さんにお願いしてほしい」と伝えました。

すると数日後、「クリーニング屋に持っていったTシャツが帰ってきました」と、相談者から連絡がありました。、そこには、こんなことが書かれていました。

「シミ抜きしてもらったものを見て、こんなに違うんだって驚きました。店主さんは『新品ほどにはならないけど』とおっしゃっていましたが、新品同様です。生地のキメも違うというか、ほんとに同じTシャツなのかって疑うぐらいきれいになりました」

洗濯とクリーニングは別物

洗濯とクリーニングはまったく別物です。これはクリーニングのほうが優れているという意味ではなくて、それぞれに役割があるということです。

汚れを落とし、清潔さを保って着るためにするのは洗濯。

元の状態に近い状態で、キレイに着るためにするのがクリーニング。

洗い方を考えるときには、この「その服をどういうときにどんなふうに着るのか?」を判断基準にすることが、大きなポイントになるのです。

洗濯
(写真:筆者提供)
中村 祐一 洗濯家 国家資格クリーニング師

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なかむら ゆういち / Yuichi Nakamura

1984年3月1日生まれ。長野県伊那市のクリーニング会社「芳洗舎」3代目。「洗濯から、セカイを変える」という信念のもと、2006年から「洗濯アドバイス」という分野を切り開いてきたパイオニア。洗濯から考える、よりよい暮らし方の提案を行い、「衣・食・住」における「衣文化」の革新に洗濯の側面から取り組む。「洗濯王子」の愛称で、NHKなどのテレビ出演、日経新聞連載など各種メディアにも多数出演し洗濯のアドバイスを行う。全国各地のクリーニング店メンバーと共同で運営する、洗濯のキホンを伝える講座「ゼロから学ぶ洗濯」も好評開催中。

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