中国船舶工業は2024年上半期(1~6月)に合計109隻、載貨重量トン数換算で855万7700トンの民用船舶を受注した。これは載貨重量トン数ベースの受注シェアで中国市場の16%、世界市場の11%に相当する。
一方、中国船舶重工は上半期に合計68隻、載貨重量トン数換算で1167万1000トンの民用船舶を受注。載貨重量トン数ベースの受注シェアは中国市場の15%、世界市場の22%を占めた。
(訳注:中国船舶工業と中国船舶重工は軍用船舶も受注・建造している)
両社の合併により、新造船のグローバル市場で約3分の1のシェアを握る世界最大の上場造船会社が誕生することになる。
空前の造船景気が追い風に
両社の親会社である中国船舶集団は、2019年に南船と北船が合併して発足した。南船と北船は1999年に旧中国船舶工業総公司が2分割されたものであり、(国有企業の発展を重視する)中国政府の政策により20年ぶりに再統合された。
にもかかわらず、南船および北船の上場子会社の合併計画は遅々として進まなかった。それがここに来て一気に進展したのは、造船業界が空前の好景気に沸き、受注価格が上昇している(ため、グループ内の利害調整がしやすい)ことが追い風になったと見られている。
イギリスの海事情報会社クラークソンズ・リサーチが発表している新造船価格指数(訳注:1988年1月の船舶建造価格を100とした指数)は2024年6月末時点で187.23に達し、過去最高の191.6に迫りつつある。
(財新記者:李蓉茜)
※原文の配信は9月3日
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