進次郎氏、小林氏、石破氏「米国での意外な評価」 アメリカが求めているのはどんな総裁なのか

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とはいえ、進次郎氏と石破氏、高市氏の決戦となれば、ワシントンの専門家たちは若い政治家を推すだろう。麻生太郎氏や菅義偉氏のような自民党の重鎮の後ろ盾があり、党内をまとめることができるからだ。

アメリカの日本担当者にとっては、国際情勢においてより積極的な役割をはたし続けることのできるリーダーを持つことが最重要課題なのだ。

「強いリーダーがいなければ、日本はこれまでほど積極的にはなれないだろう」と、日本のリーダーとしての役割に関する著書があるブルッキングスのソリス氏は語る。

日本は、「アメリカで盛んになっている」経済ナショナリズムの深化や排外主義的ポピュリズムの拡大に反対する重要な発言者となっている。トランプ政権下で孤立主義が復活する可能性は、日本のリーダーシップの重要性を強調している、とソリス氏は指摘する。

現時点では、現在の総裁候補者の誰が総裁になったとしても、民主党政権時の混乱ほどにはならないだろうとみられている。

「むしろ、どのようなトップが日本政府の手綱を握るのに長けているのか、自民党の政策をやり遂げられるような優れた経済運営を提供できるかが問題だ」とソリス氏。「われわれが慣れ親しんできた、断固とした姿勢を維持できる日本の統制力が弱まるとしたら、それは問題だ」。

ダニエル・スナイダー スタンフォード大学講師

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Daniel Sneider

スタンフォード大学ショレンスタインアジア太平洋研究センター(APARC)研究副主幹を務めている。クリスチャン・サイエンス・ モニター紙の東京支局長・モスクワ支局長、サンノゼ・マーキュリー・ニュース紙の編集者・コラムニストなど、ジャーナリストとして長年の経験を積み、現職に至る。

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