進次郎氏、小林氏、石破氏「米国での意外な評価」 アメリカが求めているのはどんな総裁なのか

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「ワシントンの人々は、安倍(晋三)同盟政策を継続し、同盟を拡大し、その同盟をもとに日本ができることを広げられる人物を求めている」と、日本での豊富な経験を持つ元国務省高官、ジョセフ・ドノバンJr.大使は言う。それとともに、「韓国と協力でき、国内で強力な支持を受け、自民党を再びまとめることができる人物」を望んでいる。

とはいえ、ドノバンをはじめ、私が話をした人たちは「大きな注意点」を提示している。つまり、アメリカで政権が変わった場合、どうなるか、ということである。

民主党のカマラ・ハリス副大統領が大統領選に勝利した場合、彼女は「可能な限り強力な日本の首相を探すだろう」と、匿名を条件に取材に応じた元政府高官は話す。一方、ドナルド・トランプ元大統領が勝利した場合は、「自分が操れる首相を求めるだろう」。

林氏になれば「ワシントンは大喜び」

安倍元首相は「アメリカ大統領を感心させると同時に、日本のために立ち上がることができた。誰がトランプ大統領と会うにしても、グローバルリーダーとしての自信を漂わせることができるかは本当に重要だ」(元政府高官)。

このような大枠の中で、日本は誰がその条件に最も合うかについて独自の見解を示している。

金銭スキャンダルで汚れた自民党が再び有権者から支持を得られるようなイメージを演出できるかという問題はさておき、アメリカの政策立案者たちは、自民党内で最も経験豊富な人物、特にワシントンとの交流が長い人物を好む傾向がある。

「林芳正(官房長官)氏になれば、ワシントンの誰もが大喜びするだろう」と、安倍元首相の伝記作家であり、多くの人が購読しているニューズレター『Observing Japan』の著者であるトビアス・ハリス氏は話す。

「彼はアメリカ議会で働いてこともあるし、彼はここに多くの友人がいる。彼は継続性のある候補者だ。岸田政権がやってきたことを望むのであれば、林氏はうってつけだ」

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