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ヨーカドー「大量閉店」で晒された本質的な"弱点" 食品中心の店舗でも透ける「消費者の見えてなさ」

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  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
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……というわけで、このチャイナタウンからほど近いイトーヨーカドーは、その中国系住民たちのニーズを当てこみ、中華食材を揃えている。

ヨーカドーは、地域に即した食品ラインナップをそれぞれの店で揃えていくというが、まさにその方向に合致した戦略だ。

その中華食材、ホントに必要ですか?

しかし、気になるのは、その中華食材、あまり売れていない感じがすること。ほとんどの商品が棚にぎっしりと詰まっている。また、逆に品切れのものもあり、あまり頻繁に入荷していないのかな? とも思わされる。

結構、ぎっしり(筆者撮影)

そう思って、外のチャイナタウンを歩いてみると、気づいた。そりゃ、そうだ……と。だって、チャイナ「タウン」なのだ。ガチの中国食料品店が、わんさかある。

こんな感じの店がわんさかあるのです(筆者撮影)

試しに、そのうちの一軒に入ってみた。

中をみると、本当に中国のどこかの市場に迷い込んだかのようである。あの、独特のなんともいえない生臭さが鼻を突くドリアンはじめ、謎の果物や肉、魚が冷蔵什器にぎっしりと詰められている。

調味料もそうだ。何に使うのかもわからなければ、そもそも、ほとんど漢字が読めない。唯一店内で読めたのは「皮蛋(ピータン)」かもしれない。商品の姿からわかっただけなのだけれど。

また、これらは値段もリーズナブルで、四合瓶サイズの調味料が300円ぐらいなのに驚いた。

であれば、現地の人だったら、だいたいこちらの中華食品店を使うだろう。

その意味で、イトーヨーカドーの品揃えは、「チャイナタウンがあるから中国食材を!」という思考のみで置かれていて、実のところあまり機能していないのではないか。本当にその中華食材は必要なのか? むしろ、それによって、日本人向けの必要な商品の棚が圧迫されてはいまいか?

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【西川口ドンキの「かゆいところに手が届く」感じ】

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