ヨーカドー「大量閉店」で晒された本質的な"弱点" 食品中心の店舗でも透ける「消費者の見えてなさ」
GMS大手のイトーヨーカドーが、今後閉店する33店舗の詳細が判明し、話題になっている。
イトーヨーカドーは8年で800億円を超える赤字を計上しており、親会社のセブン&アイ・ホールディングスがスーパー事業を分離する実質的な「見放し」も受けている。現在、自力での再建を求められている途中で、その一環として今回の店舗閉店の発表もある。
イトーヨーカドーの改革案は、簡単に言えば、「ライフ」化だ。「ライフ」は同じGMS大手で、①関東・関西圏への集中出店と②食品分野への注力、の2点を実行中。報道発表等を見る限り、ヨーカドーもこの2点への注力を目指しているようだ。
しかし、閉店が決まっている店舗の中には、限りなく「ライフ」に近い店舗も含まれている。その代表格が、埼玉県にある「イトーヨーカドー 西川口店」。ここは一般的な食品スーパーに近いのだが、2025年2月での閉店が決まっている。「ライフ」化した店舗が、どうして閉店するのか?
ここに、ヨーカドーのさらなる弱みが隠れている。
50年、西川口に立ち続けるイトーヨーカドー西川口店
西川口のイトーヨーカドーは、西川口駅西口から徒歩10分ほどのところにある。家具の「ニトリ」の建物の1階部分に入っている。
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