考えるでは弱い。念じるように考えると、方法や解決策が見つかるんです--葉田順治・エレコム社長(第3回)

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考えるでは弱い。念じるように考えると、方法や解決策が見つかるんです--葉田順治・エレコム社長(第3回)

--商品の特性上、量販店とのお付き合いが多いですね。

量販店のトップ全員と親交がありますが、皆さんそれぞれ個性が違います。ちなみに僕は新しい量販店の社長さんに経営のアドバイスなどもしているのですが、今残っている人たちは皆さん僕の話を聞いてくださった方々ですね。お会いして、その人の目を見れば店の成長性はわかります。

--経営者に必要な能力は何だと思いますか。

危機管理能力も大切ですが、一番は決断力ですね。たとえば撤退の決断を嫌がる経営者もいますが、会社が潰れることがいちばんまずい。何かをやめることを恥だとは思ってはいけません。
 
 もちろん、僕もフォローの風が来れば行け行けドンドンで行きますが、好調なときは経営者の能力が低くても成長しますからね。そんなの経営者の仕事じゃありません。

いざやめるときに決断を下すことが経営。だらだらと中途半端にやっていてはダメです。決断をするために重要なのは、知識、胆力、思考力、洞察力でしょうか。

2番目に必要なのは、戦略を構築する力ですね。ハンズオンで現場を歩き回って決断を下す人と、戦略を構築して仕組みで回す人と、経営者には2通りのタイプがあります。僕はずっとハンズオンでやってきたのですが、3年前からは現場を見る頻度を減らして戦略系へと変わりました。

すると、会社が伸びるようになったんです。きめ細かく自分が現場を飛び回って120点をとるより、なべて80点をとるようなやり方をするようになったら支店長クラスも育ってきました。

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