--幼い頃はどんなお子さんだったんですか。いつ頃から経営者になろうと思われていたのでしょうか。
母親が教育ママで、バイオリンやピアノ、習字、絵画、英語など一通り習いました。何一つモノになっていませんが(笑)、本は大好きでたくさん読んでいましたね。中学、高校、大学は面白くなくて、暗黒の10年間でした。
でも、大学を卒業した途端になぜかカチッとスイッチが入ったんですよね。そこから訳のわからないパワーでずっと今まで経営の道をひた走ってきました。家業の製材所を立て直したものの、需要ゼロを経験したり、そのあともえらい目に遭ったりといろいろありましたが、過去は振り返らない。つねに昨日より今日、今日より明日をよくしようと思っています。
--休日は何をされているのですか。
365日24時間仕事のことを考えています。家にもいますが、すべて仕事に直結しています。週末はジムに3時間、マッサージ2時間。そのときもずっと仕事のことを考えています。考えているというよりは、「こんなことをやりたい」「こんな大きな問題があるな」とつねに念じている感覚です。
念じるように考えていると、方法や解決策が見つかるんです。たとえば、何か事業を始めたいと思ってずっと念じるように考えていると、こんなアクセスの仕方をすればこういう人に会えるかな、なんてひらめくんです。
脳は24時間働いています。枕元には紙を置いています。どうしてもうまくいかないことがあっても、とりあえず寝るとだいたい解決できますね。目が覚めると、朝が来ない夜はない、と思えるんです。
はだ・じゅんじ
1953年三重県熊野市出身。甲南大学経営学部卒業。1986年エレコムを創業、2006年に同社を上場させる。パソコン周辺機器を中心に年商600億円規模の企業に育てる。大阪本社。
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