需要がゼロになることを前提に経営をしています--葉田順治・エレコム社長(第2回)

需要がゼロになることを前提に経営をしています--葉田順治・エレコム社長(第2回)

--なぜ葉田さんはリスクに対するアンテナが高いのでしょうか。

きっかけは、24歳のときにさかのぼります。親父の製材工場が潰れかけたのですが、僕が1年で立て直しました。トンネル掘削用の工事用材木で大成功したんです。ところが、木材を使わないコンピュータの掘削工法が出てきて需要がゼロになってしまいました。
 
 このとき以来、需要がゼロになることを前提に経営を考えるようになりましたね。人のせいにしない、過去を振り返らないと考える思考法もこの頃形成されたのではないでしょうか。

ストレージ・メモリ事業を縮小したことも1つの転機です。このとき、家電量販店による大幅な値引きや返品を経験しました。家電量販店にあるうちの商品は基本的に委託在庫だと思うようになったんです。

-- 一天にわかにかき曇るようなシミが出たらすぐに対応するとのことですが、そのシミはどのように見つけるのでしょうか。

自分なりの情報のとらえ方が重要。僕は、さまざまな講演会のCDを空き時間に聴いて自分なりの見方というものを構築しています。ちなみにその講演会のCD代には年間2000万円以上費やしています。

そして、情報は自分で歩いて確認します。特に海外ですね。たとえば、ドバイを見たときにこのバブルは絶対はじけると思っていましたが、案の定はじけてしまいました。バブルのときは誰もおかしいなんて言わないですけど、僕は中国のバブルも間違いなく崩壊すると思っています。日本は異常な思い入れで中国やインドネシアに進出していますが、リスクヘッジに対して皆さんあまりにも鈍感ですよね。

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