「なぜ辞めるの⁉」驚く上司が知らない部下の本心 部下の離職の理由は「たった4つ」に分類できる

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また、厚生労働省が発表している「令和4年雇用動向調査結果の概況」における「転職入職者が前職を辞めた理由別割合」の内容は次の通りです。

①仕事の内容に興味を持てなかった(男性:4.5%、女性:5.9%)
②能力・個性・資格を生かせなかった(男性:4.0%、女性:4.3%)
③職場の人間関係が好ましくなかった(男性:8.3%、女性:10.4%)
④会社の将来が不安だった(男性:7.1%、女性:4.4%)
⑤給料等収入が少なかった(男性:7.6%、女性:6.8%)
⑥労働時間、休日等の労働条件が悪かった(男性:9.1%、女性:10.8%)
⑦結婚(男性:0.3%、女性:1.3%)
⑧出産・育児(男性:0.3%、女性:1.7%)
⑨介護・看護(男性:0.4%、女性:0.9%)
⑩その他の個人的理由(男性:19.6%、女性:25.0%)
⑪定年・契約期間の満了(男性:15.2%、女性:10.9%)
⑫会社都合(男性:6.3%、女性:8.6%)
⑬その他の理由(出向等を含む)(男性:14.7%、女性:7.0%)

このうち⑦~⑨、⑪~⑫は現場の問題とは関係のない離職であり、⑩と⑬は詳細が不明であるため、ここでは①~⑥を考察の対象とします。

『離職防止の教科書――いま部下が辞めたらヤバいかも…と一度でも思ったら読む 人手不足対策の決定版』より

離職の原因は「4つの欲求」に分類できる

これらの離職理由を分析してわかったのが、社員は人間が根源的に抱く4つの欲求が満たされず、そして今後も満たされないだろうと感じたときに離職を考えるということです。

欲求の分類でいえば、エイブラハム・マズローの「欲求段階説」が有名ですが、アメリカの心理学者クレイトン・アルダファーは、欲求段階説を現場でより活用しやすくするため、それをさらに発展させた「ERG理論」を提唱しました。

ERG理論では、人間は「生存欲求」「関係欲求」「成長欲求」という3つの根源的な欲求を抱くとしています。

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