「岸田&バイデン時代」の後に何がやってくるのか 日米関係史の中で「特筆すべき3年間」が終わる

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ここから先はおなじみの競馬コーナーだ。18日の日曜日は札幌記念である。夏競馬唯一の「ローカルG2レース」だが、「早く国際招待のG1レースに昇格させるべし!」とは多くの人が提言するところである。

筆者ももちろん賛成だ。夏の札幌は過ごしやすいし、他国開催の大型レースとかぶることもない。世界の競馬関係者が8月の札幌競馬場で一堂に会する、というのはかなり「いいアイデア」ではないだろうか。

しかしながら、札幌記念はちと癖のあるレースである。G1馬が多く集まる一方で、しばしば人気馬が不覚を取る。その証拠に、過去10年で1番人気は【0-4-3-3】と一度も来ていない。2番人気は【5-1-0-4】と優秀であり、3番人気も【2-0-0-8】と要注意。大穴は滅多に来ないし、上位陣はそこそこ信頼できるのだが、買い方にはひと工夫が必要だ。

思うに札幌記念には、秋の海外レースを目指す馬が「調整目的で」集まる一方、本気で賞金を稼ぎに来る馬や、札幌競馬場を得意とする馬もいる。多様なモチベーションを持つ馬が激突することで、「少し難あり」のレース結果がもたらされるのであろう。

札幌記念は人気馬の誘惑を避け「あの馬」で勝負

今年も12頭と小ぶりながら、いいメンツが集まった。中でも昨年の札幌記念の覇者にして、前走クイーンエリザベス2世カップではあのロマンチックウォリアー(安田記念の勝ち馬!)にクビ差と迫ったプログノーシスの強さは格別といっていいだろう。しかも鞍上の川田将雅騎手は、このレース過去10年で3勝もしている。

とはいうものの、これぞまさしく「買ってはいけない」人気馬の誘惑なのではあるまいか。そこで本命には、皐月賞馬ジオグリフを指名することにしよう。このところ不本意なレースが続いているものの、札幌2歳ステークス(G3)を勝って以来の札幌競馬場で、5歳馬としての覚醒を期待する。ジオグリフからプログノーシスやシャフリヤール、ステラヴェローチェあたりに流してみたい。

もう一頭、気になっているのは昨年の2着馬トップナイフだ。斥量は55キロから58キロに増えてしまうが、鞍上が「テン乗り」名手の田辺裕信騎手である。しばしば無欲なときに穴をあけるので、ここは軽く押さえておきたい。

※ 次回の筆者は小幡績・慶應義塾大学院教授で、掲載は8月24日(土)の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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