ドラッグ店ゲンキーが地方スーパーを倒せる理由 「売れなくても持続可能」、人口減少に強い仕組み
戦略の概要を頭出ししてみると、
1.来店頻度・買い上げ点数向上
①プロセスセンターによる精肉、惣菜の自社製造
②惣菜、ベーシックアイテムの拡充
③青果の鮮度UP
④飽きさせないバラエティ売場
⑤プライベートブランド(PB)の充実でPB比率3割超へ
2.ローコストオペレーション(売場300坪タイプによる標準化、セルフレジ化、カテゴリー納品……)
3.高速多店舗出店
といった項目が並んでいる。
チェーンストア理論の徹底による小型ディスカウントストアチェーンの実現を目指していることが、明確にうたわれているのだが、その成果は業績にも現れている。売上高、収益ともに右肩上がり、順調に成長しているのである。
郊外型としては小ぶりなサイズで多店舗展開
ざっくり言ってしまえば、ゲンキーの戦略はこうだ。
これまでの検証の結果、食品、生活雑貨、化粧品、医薬品を詰め込んだ、生活必需品をワンストップで買える300坪(約1000㎡)の「レギュラー店」が、最も効率よく収益確保できるフォーマットであることが判明した。この店舗をプロセスセンターや物流センターを軸としたインフラで支えて、高速で多店舗展開していく、というものである。
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