"二刀流"戦略で躍進…!ドラッグストア覇権争い「最終決戦」のカギを握る企業の正体

再編統合が頻繁に起きるドラッグストア業界においては、ランキングは目まぐるしく変化してきた。
ドラッグストアという存在を世に広めたマツモトキヨシが業界トップの座に君臨してきた時代が長く続いた。しかし近年はM&Aを多用するウエルシア、ツルハが1位、2位を占め、かつての最大手マツキヨがココカラファインと統合して対抗。現在では売上高1兆円クラスのドラッグストアが3社も存在する。
さらにはウエルシア、ツルハが12月に経営統合し、売上高2兆円超の巨大ドラッグストアが誕生することも決まっている。これは小売業界全体でも4位相当の規模となる。国内消費における数少ない成長市場であるドラッグストア業界では、その主導権争いは極めて熾烈なのである。
ドラッグストア業界のランキング
以下は2010年と2023年のランキングである。これを見ると上位企業の売上規模が何倍にも増えていること、ウエルシア、ツルハの躍進と統合後の存在感の大きさを認識していただけるだろう。

ただ、次の時価総額ランキング(2025年2月末)を見ると、業界における企業価値評価が売上高ランキングとはかなり違うことに驚かれるのではないだろうか。1位マツキヨココカラ、2位コスモス薬品、3位スギHD、4位サンドラッグと続き、ウエルシアとツルハはその下に位置するのである。
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