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鉄道最前線 #ベテラン車両の肖像

東上線10000型「当初の姿」貫く東武車両の基本形

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社内で親しみを込めた名で呼ばれる10000型。デビューの約2年後、1985年に東武に入社した泉川さんも愛着は深い。

最初の配属先だった西新井工場(廃止)で、初めての定期入場(検査)のために工場入りした姿を今もよく覚えているという。「本当にピカピカな電車が入ってきたという、ものすごく鮮烈な思い出があります」。10000型の機器なら「今でも分解洗浄して組み立てられる」というほどになじんだ電車だ。近年のリニューアル工事にも携わり、「まるまる型」をはじめとする10000系列の車両とは切っても切れない縁があるという。

「勤続40年になろうとしていますが、一緒に歩んでいるような感じです」と泉川さん。「今も走ってくれているのはうれしい」と、活躍を続ける「同期」の姿を見つめる。

車両部車両企画課主任の泉川友彦さんと10000型(記者撮影)

東上線では「ほぼ登場時のまま」

「まるまる型」「ガチャマン」こと10000型は、2024年5月時点で96両が現役。東上線で10両編成3本、本線系統(伊勢崎線など)では2両編成・6両編成・8両編成が活躍している。

本線系統の車両は、内装の刷新や先頭車前面のスカート取り付け、前照灯をLEDに変えるといったリニューアルを施している。一方、東上線を走る10両編成は内外装ともに原型をとどめている。「ATC(自動列車制御装置)の導入で運転台や先頭車両の床下にある機器はだいぶ変わったが、それ以外はほぼ登場時のまま」(泉川さん)だ。

就役当時の10000型=1983年10月26日(写真:東武博物館所蔵)
現在の東上線10000型。車番が前面に入った以外に一見してわかる変化は少ない=2024年8月2日(記者撮影)

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