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キャリア・教育 #「組織と人数」の絶対法則

会社員なら知るべき「人数」が超重要な科学的根拠 人間関係の根底にある「ダンバー数」のすごさ

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ところが、150人を超えると、情報の流れが驚くほど鈍る(図2参照)。コミュニティが150人を超えると何かが変わる。日常的に出会うことがもはやなくなるのだ。

こうなると、人々はサイロを形成してその中でのみ話すようになる。それまで見事に調和し組織化されていた人々が、一夜にしてライバル意識と非効率に支配される。

図2 異なるサイズの社会的ネットワーク内における情報の流れの効率。効率は0と1のあいだで変化する。0.5の値(水平な点線)はランダムな情報の流れを示す。0.5を超える値は効率の増加を、0.5未満の値は非効率の増加を示す。効率はグループサイズとともに着実に増加するが、サイズが150(縦の実線)を超えると急激な減少に転じる。West, B., Massari, G. F., Culbreth, G., Failla, R., Bologna, M., Dunbar, R. I. M. & Grigolini, P., ‘Relating size and functionality in human social networks through complexity’, Proceedings of the National Academy of Sciences, USA, 117, pp. 18355-18358, 2020.

言い換えれば、150人はコミュニティにとって最適な規模であるが、同時に成立させることが不可能な2つの機能間の妥協の産物なのだ。

つまり、150人は直接、間接を問わず相互作用できる人数の最大値である。そして、それを境に社会関係の効率または質が低下する人数でもあるのだ。

力学系の数学では、このような点は「アトラクター」と呼ばれる。それは何も力を加えなければ系が自然とそこに向かう点である。系がその点でもっとも安定するからだ。

組織を分割しながら成長させる方法

企業組織にかんする著書『想像力(Imaginization)』で、トロントにあるシューリック・スクール・オブ・ビジネスの名誉教授で組織論が専門のガレス・モーガンは、観葉植物として人気の高いオリヅルランの比喩を用いて、つながった構造を壊さずに分割すれば、健全な成長が可能になると述べている。

オリヅルランは子株が親株から分岐することで分散した親─子ユニットから成る構造をつくる。これが健全なヒト組織のモデルだというのである。オリヅルランの一体感は、親株と子株をつなぐランナー(匍匐[ほふく]茎)によってつくられる。

ヒトの組織では、一体感は一連の最小限度の仕様(いわゆるミン・スペック)または行動原則、あるいは組織全体を結びつける共有された目的によって得られる。

モーガンによれば、これが会社を「不都合な状況」を乗り越えて何度も成長させる構造であるという。

(翻訳:鍛原多惠子)

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