大学別・生涯給料ランキングTOP50【本当に強い大学2011年版】--大学ごとの就職先の人数を基に独自推計

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高い学費を払うだけの価値が大学にあるのか。デフレが続き、家庭の財布のひもは固くなる一方なのに、ほぼ一貫して上昇してきた大学の学費。その投資に見合うかを見る一つの指標として、本誌では毎年、「生涯給料ランキング」を独自に算出している。

これは、まず、主要企業の生涯給料を、有価証券報告書記載の平均年収や、厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査を使って独自に推計。さらに、各大学の今年3月卒業生の主要企業への就職状況を、大学通信の協力を得て調査し、その就職人数を加重平均することによって、大学別の生涯給料を算出している。参考値として30歳時点の推計年収も掲載している。

金融への就職が影響大 上位には女子大

ランキングで1位となったのは神戸女学院大学。生涯給料が比較的高い金融系企業への就職が多い。算出対象者の66%が銀行、証券、損保、生保へ就職している。以下、2位の聖心女子大学、3位の津田塾大学と女子大が続く。いずれも金融への就職者が多い。聖心は55%、津田塾は40%が金融へ就職している。

ただし、これら女子大の場合、一般職として採用されている人も多く、生涯給料算出の前提となる、「平均年収」や「定年までの勤務」が、どこまで当てはまるかは不明だ。

昨年首位だった一橋大学は5位にランクダウンしている。推計生涯給料は昨年の3億1603万円から約3%減少した。生涯給料の高い金融や商社への就職は、昨年も今年もあまり変わっていない。が、多くの金融・商社で年収が下がった影響を受けた。

昨年は生涯給料4億円超と推計される企業が20社あったが、今年は16社。企業の給与水準は切り下がっている。大学別生涯給料も、3億円超と算出された大学は、一昨年の38から、昨年の9、今年の7へと減少を続けている。

そのような中で、7位の学習院大学(昨年16位)、8位の国際基督教大学(同27位)、10位の東京外国語大学(同18位)は順位を大きく上げ、生涯給料も増やしている。

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