消費者庁が激オコ「激安居酒屋チェーン」の実態 名物皮串は50円(55円)から、「新時代」とは?

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「いかがわしさ」と「正しさ」のバランスをどう取るか

とはいえ、今回の件に話を戻すならば、景品表示法違反は明確にNGである。それは揺るがない事実だ。

しかし、「新時代」自体、ある種、そうしたグレーゾーンの立ち位置にある店なのだとすれば、ある意味、今回の違反もまた、一つの「新時代」のブランディングになるかもしれない(事実、内税でも外税でもかなりお得に感じるのは変わらない)。

ただし、この戦略は諸刃の刃でもある。やりすぎれば、過去のコロナ禍出店も悪すぎる印象になってしまうし、客足減少につながる。

「適度に猥雑」で「いかがわしさ」のある空間をうまく作ることができれば、現代において大きな強みになるだろう。こうしたバランスの良い空間を作っていってほしい、とニュースを見ながら、私は思うのだ。

新時代
(画像:消費者庁「X」より)
谷頭 和希 チェーンストア研究家・ライター

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たにがしら・かずき / Kazuki Tanigashira

チェーンストア研究家・ライター。1997年生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業、早稲田大学教育学術院国語教育専攻修士課程修了。「ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾 第三期」に参加し宇川直宏賞を受賞。著作に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』 (集英社新書)、『ブックオフから考える 「なんとなく」から生まれた文化のインフラ』(青弓社)がある。テレビ・動画出演は『ABEMA Prime』『めざまし8』など。

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