消費者庁が激オコ「激安居酒屋チェーン」の実態 名物皮串は50円(55円)から、「新時代」とは?

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これだけ見ると、「あれ、これ、税込価格書いてないじゃん!」と思う。しかし、よく見てみると……

新時代
目を凝らさないと見えない大きさで税込価格も書いてあるのだ(筆者撮影)

ちっさいが、書いてあるのだ。なんというか、グレーゾーンをあえて狙いに行くような商魂のたくましさを感じる。これを見たときは笑ってしまった。

さらには、メニュー表である。

新時代
老眼の人には「380円」や「280円」と書いているように見えるが…(筆者撮影)

「あれ? これまた税込価格が見えないぞ、、?」と思いきや、

新時代
虫めがねが必要なサイズ感で書かれた税込価格(筆者撮影)

めっちゃちっさい。Wordで出力できる一番小さい文字ぐらい。老眼が進むと、ほぼ見えないといっても過言ではない。ただ、税込価格は書いてあるには書いてあるから、OKなのである。

もはや「いかがわしさ」演出なのではないか

「新時代」は、こうした「いかがわしさ」を、ほとんど意図的に演出しようとしているとさえ思える。

例えば、フードメニュー表の裏に書かれている大量の注意書きは、まさにそれを表している。

新時代
(筆者撮影)

「伝串」の商標登録をこれでもかと主張する注意書きに、「伝串」誕生エピソードの動画が見られるQRコード、さらには「なぜ、ここまで安い値段で商品を提供できるか?」という仕組みの解説まで、文字がぎっしりと詰まっている。

どこか大衆週刊誌っぽさもありつつ、若干の胡散臭さと、しかしどこかしら愛嬌を感じるのは私だけだろうか。電車内で週刊誌の釣り広告を眺めるような、社会の暗部を目を細めて見るような、そんな楽しさをこのメニュー表からも感じるのである。

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