消費者庁が激オコ「激安居酒屋チェーン」の実態 名物皮串は50円(55円)から、「新時代」とは?

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これだけ見ると、「あれ、これ、税込価格書いてないじゃん!」と思う。しかし、よく見てみると……

新時代
目を凝らさないと見えない大きさで税込価格も書いてあるのだ(筆者撮影)

ちっさいが、書いてあるのだ。なんというか、グレーゾーンをあえて狙いに行くような商魂のたくましさを感じる。これを見たときは笑ってしまった。

さらには、メニュー表である。

新時代
老眼の人には「380円」や「280円」と書いているように見えるが…(筆者撮影)

「あれ? これまた税込価格が見えないぞ、、?」と思いきや、

新時代
虫めがねが必要なサイズ感で書かれた税込価格(筆者撮影)

めっちゃちっさい。Wordで出力できる一番小さい文字ぐらい。老眼が進むと、ほぼ見えないといっても過言ではない。

ただ、税込価格は書いてあるには書いてあるから、OKだろう……新時代側がそう考えたかは定かではないが、財務省が公開している「事業者が消費者に対して価格を表示する場合の価格表示に関する消費税法の考え方」というガイドラインでは、「税込価格表示の文字の大きさが著しく小さいため、一般消費者が税込価格表示を見落としてしまう可能性があるか否か」(7ページ目)という文言があることは、重要だろう。

【2024年8月11日10時45分追記】初出時、法律に関する記述に不正確なものがあったため、上記の通り修正いたしました。

もはや「いかがわしさ」演出なのではないか

「新時代」は、こうした「いかがわしさ」を、ほとんど意図的に演出しようとしているとさえ思える。

例えば、フードメニュー表の裏に書かれている大量の注意書きは、まさにそれを表している。

新時代
(筆者撮影)

「伝串」の商標登録をこれでもかと主張する注意書きに、「伝串」誕生エピソードの動画が見られるQRコード、さらには「なぜ、ここまで安い値段で商品を提供できるか?」という仕組みの解説まで、文字がぎっしりと詰まっている。

どこか大衆週刊誌っぽさもありつつ、若干の胡散臭さと、しかしどこかしら愛嬌を感じるのは私だけだろうか。電車内で週刊誌の釣り広告を眺めるような、社会の暗部を目を細めて見るような、そんな楽しさをこのメニュー表からも感じるのである。

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