「南海高野線の終点」極楽橋、知られざる駅前風景 ケーブルカー乗り継ぎが中心、改札を出ると…?
南海電鉄高野線の電車は大阪市中心部のターミナルである難波駅から毎日、世界遺産で知られる高野山へ国内外からの観光客を運んでいる。高野線を代表する特急「こうや」のほか、一部の快速急行と急行が難波から終点まで直通する。
知名度は高い「極楽橋」
その高野山側の終点が極楽橋駅。難波をはじめとする主要駅のホームでも列車の行き先に「高野山 極楽橋」などと表示され、利用者の目に触れる機会が多く知名度は抜群だ。
高野線は橋本までが複線区間。沿線にベッドタウンを抱えて通勤通学路線の性格が強く、特急「りんかん」も走る。橋本からは単線となり、紀ノ川を渡る。極楽橋までの19.8kmは標高差443mの山岳区間。学文路(かむろ)、九度山あたりまでは意外にスピードが出るが、高野下からは本格的にカーブと急勾配、トンネルが連続するようになる。
橋本―極楽橋間を走る座席指定の観光列車「天空」は7月3日に運行開始15周年を迎えた。
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