ゲーム感覚で仕事を楽しめる人が成果を出す理屈 「もっとやりたい」と脳が自然にやる気を起こす

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私が今まで聞いた中でいちばんユニークだと感じたゲーミフィケーションは、「後ろ向きに歩く」というものです。ある著名なクリエイターのNさんは、

「考え方がマンネリになることを避けたい」

「斬新な発想をずっと『続けられる』ようになりたい」

という思いから、「最寄り駅から自宅まで後ろ向きで歩く」ことを、自分に課していました。よくよく聞いてみると、Nさんのお住まいは都会の超繁華街。自宅にたどりつくまでに多くの通行人にからまれ、毎回大変だったそうです。

「後ろ向き」に歩くと「前向き」になる⁉

しかしNさんは、それぐらいの変化をつける道をあえて選び、生きていた。おかげで、世の中の誰もが知るようなヒット商品を、今なお世に送り続けられています。

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業界の内外で“天才”、“異能の人”と称され、華麗なる経歴を誇るNさんですが、そんな方でもゲーミフィケーションを積極的に行い、斬新な発想を「続ける」トレーニングを地道に積んでいたのです。

後ろ向きに歩く過程では、通行人にからまれる、という身の危険に遭いつつも、多くの発見や気づきがあったでしょう。そのたびに、Nさんの脳内では、おびただしい量のドーパミンが分泌されていたはずです。

才能や環境に甘んじず、ドーパミン・コントロールを積み重ねる。そんなNさんの生き方からは、多くの学びがあります。(もちろん、都会で後ろ向きに歩くことは大変危険ですので、Nさんの真似はやめてください)

あなたが独自に素晴らしいゲーミフィケーションを編み出すことを願っています。

菅原 道仁 脳神経外科医・菅原脳神経外科クリニック院長

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すがわら みちひと / Michihito Sugawara

1970年生まれ。杏林大学医学部卒業後、緊急脳疾患を専門として国立国際医療研究センターに勤務。2000年、脳神経外科専門の八王子市・北原国際病院に15年間勤務し、日々緊急対応に明け暮れる。その後、2015年6月に菅原脳神経外科クリニック(東京都八王子市)、2019年10月に菅原クリニック 東京脳ドック(港区・赤坂)を開院。その診療経験をもとに「人生目標から考える医療」のスタイルを確立し、心や生き方までをサポートする医療を行う。脳のしくみについてのわかりやすい解説は好評で、テレビ出演多数。著書に『そのお金のムダづかい、やめられます』(文響社)、『成功する人は心配性』(かんき出版)などがある。

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