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ピクサー「クリエイタートップ」語る"続編作る"訳 映画「インサイド・ヘッド2」に込めた思い

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もちろん1作目を気に入ってくださったお客さまが多かったからこそ、2本目も観たいと思ってくださった方も多かったんだとは思うんですが、映画というのは実際に送りだしてみるまでは、どんなパフォーマンスになるのか、まったくわからないものなので。

だから実際のところはよくわからない。そのうえで(続編で新たに登場した)シンパイというキャラクターが響いたんじゃないかなという気はしています。現在の世界は心配なことがたくさんありますからね。

本作ではライリーの頭の中に「シンパイ」「イイナー」「ダリィ」「ハズカシ」といった大人の感情が登場し、多感なライリーの心をかき乱す(C)2024 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

――とはいえ、1作目を監督したピートさんにとっては、2作目がここまで大きな広がりを見せるというのも感慨深いものがあるのでは?

それは本当に楽しいことですよね。自分が慣れ親しんだキャラクターの、今まで見られなかった側面というのを見ることができるわけですから。たとえばヨロコビが怒っているシーンだったり、実はイカリにデリケートな側面があることなんかも発見できた。

やはり5年ぐらいかけて制作していったものなので、このキャラクターたちは僕にとってリアルな存在になっていくんです。続編では、そんな彼らを肉付けしていくわけなので、彼らのまた違った側面を見ることができる。それは本当に楽しい作業でした。

続編をつくろうと思った理由

――なぜ続編をつくろうとなったのですか?

もちろん1作目を制作しているときはその作品だけに集中していたので、続編のことは考えていなかった。でも公開してから、これは意味がある作品だと言ってくれる人の声が多く届くようになって。

だんだんとこのキャラクターの中で、もっと分かち合える話があるんじゃないかと思うようになって、(監督の)ケルシー・マンに何かいいストーリーはないかなと相談したところから始まりました。

本作でエグゼクティブ・プロデューサーを務めるピート・ドクターは1990年に3人目のアニメーターとしてピクサーに入社。『トイ・ストーリー』のキャラクター開発をはじめ、歴代ピクサー作品に携わるなど、ピクサー作品の創作に欠かせない才能として活躍する(撮影:梅谷秀司)

――ピクサーは続編を丁寧につくっている印象があるのですが、続編に向き合うときはどのようなことを意識していますか?

それはきっと、何にワクワクするかによるのかなと思うんです。自分の場合は新しい世界、キャラクターを発見することにワクワクするわけです。だから続編をつくるのは本当に難しい。

たとえばゲームがあるとすると、ルールとピースはそこでもう決まっているわけなので。その後に、同じルールとピースを使いながら違うストーリーをつくってくださいと言われることは本当に難しいことなんです。

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