東大生なら「30秒で答えられる」難解計算クイズ 数式を「図形に変換する」といっきに簡単になる
実際、僕がご説明した内容は、この変換(11×11ですべての項を割る)を正方形に置き換えてやっているだけでもあります。でも、正方形で考えるほうが頭の中がスッキリしますし、計算ミスの危険性も少なくなります。
このような、「計算を図形に置き換える」というのは、いろんな場面で活用・応用できるテクニックです。以前の記事(数に強い人なら「5秒で解く」分数だらけのクイズ)でも紹介しているのですが、数や計算をなんらかの図形に置き換えて考えることで、計算を視覚的にすることができて、より理解しやすくなるのです。
「計算」「図形」を交互に学ぶには理由がある
ちなみに、小学校の算数でも、四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)の勉強や小数・分数などの計算の勉強と交互に、図形の勉強をすることがほとんどです。中学に上がっても、代数と幾何は交互に教えられた人がほとんどなのではないでしょうか。
これは、別々のものを教えているというわけではなく、交互に進めていくことで効果が出るからなのです。竹馬のように、「右足を前に出したら、次に左足も前に進め、また今度は右足を進める」というようにステップを踏んでいくべきものなのです。
このように、ただの計算問題でも、意外と奥が深い場合があります。計算の速度が速いか遅いかではなく、図形に変換して考えたり、別のものに置き換えて考える思考の習慣がついている人のほうが、うまく算数・数学と向き合うことができます。
「たかが計算」とばかにせず、学生の方はぜひしっかりと向き合っていただきたいですし、大人の方はこの機会にぜひ、学び直していただければと思います。
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