東大生なら「30秒で答えられる」難解計算クイズ 数式を「図形に変換する」といっきに簡単になる

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実際、僕がご説明した内容は、この変換(11×11ですべての項を割る)を正方形に置き換えてやっているだけでもあります。でも、正方形で考えるほうが頭の中がスッキリしますし、計算ミスの危険性も少なくなります

このような、「計算を図形に置き換える」というのは、いろんな場面で活用・応用できるテクニックです。以前の記事(数に強い人なら「5秒で解く」分数だらけのクイズ)でも紹介しているのですが、数や計算をなんらかの図形に置き換えて考えることで、計算を視覚的にすることができて、より理解しやすくなるのです。

「計算」「図形」を交互に学ぶには理由がある

ちなみに、小学校の算数でも、四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)の勉強や小数・分数などの計算の勉強と交互に、図形の勉強をすることがほとんどです。中学に上がっても、代数と幾何は交互に教えられた人がほとんどなのではないでしょうか。

これは、別々のものを教えているというわけではなく、交互に進めていくことで効果が出るからなのです。竹馬のように、「右足を前に出したら、次に左足も前に進め、また今度は右足を進める」というようにステップを踏んでいくべきものなのです。

このように、ただの計算問題でも、意外と奥が深い場合があります。計算の速度が速いか遅いかではなく、図形に変換して考えたり、別のものに置き換えて考える思考の習慣がついている人のほうが、うまく算数・数学と向き合うことができます。

「たかが計算」とばかにせず、学生の方はぜひしっかりと向き合っていただきたいですし、大人の方はこの機会にぜひ、学び直していただければと思います。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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