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「末期がん闘病」2年してわかった病院選びのコツ こんなにもある「都心で闘病」のメリットとは

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身軽な夫とは対照的に、入院フロアで大きなキャリーケースの上にさらに大きなバッグを乗せた大荷物の方もよく見かけます。

入院してしまえば自分で取りに帰ることができないため「もしかしたら爪切りが必要かもしれない」「上着は2種類あるほうが便利かもしれない」などと考えだすと、増えてしまうのは仕方がないのかもしれません。

入院ルックで病院に向かい、診察を待つ夫(筆者撮影)

夫の荷物が少ない理由は入院慣れしているというのもありますが、家が近いというのがでかい。病院まで自転車で15分ほどの距離に家があるため、持参する着替えは1セットだけ。

「ズボン汚しちゃって替えがないよ〜」とLINEをもらえれば、面会時間中なら早ければ30分ほどでスウェットパンツを届けられるのです。

家が近いと面会の往復にかかるタイムロスが少ないため、入院している本人はもちろんのこと、家族の心理的ハードルも下がります。闘病が長くなればなるほど距離的なメリットの重要性をかみしめています。

選択肢の多さが都心の魅力

夫のかかりつけ病院はベッド数が500床以上の大病院です。医療設備の整った環境で、優秀な医師にかかれるというのが最大のメリットではあるのですが、病院が大きいと複数の医師がいるため、主治医とソリが合わない場合は交代してもらうことも可能です。

どんなにいい医者でも人間として好きになれない人はいます。嫌いな人間に自分の未来を託したり、命を預けるというのは相当なストレスなので、交代してもらえる人がいるというのは重要です。

設備の整った500床以上の大病院で治療を受けています(筆者撮影)

そういう点では近隣に、医療体制が充実している大病院が複数あるのも、都会住みの魅力です。それは、「何か気に入らないことがあったら別の病院にいけばいいや」という逃げ場があるから。

「治療方針が気に入らないけど、他に病院がないから医者に従うしかない……」というような我慢をする必要がないことは、心理的な余裕をもたらしてくれます。

健康な時は考えたこともありませんでしたが、夫ががんになってから、都会がいかに医療的に恵まれた環境であるかということをしみじみ実感しています。

後編では、入院費用の節約まで楽しむ、入院の達人となった夫に聞いた「前向きに過ごすための、入院のコツ」についてお伝えします。

【その他の画像も】「荷物が軽くなる」「主治医と合わなくても」…。景色よし、居心地もよし!大都会での入院はこんな感じ

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