「1000人規模を上手に管理する」たった1つのコツ 多すぎるのならば直接見る数を減らしてみよう

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自分のチーム内の役職者や、能力の高い人をサブリーダーに任命し、直属のメンバーとして彼らにだけ指示を出します。

それ以外のメンバーは、それぞれのサブリーダーの下に配置して、サブリーダーに指示をしてもらうことで、多すぎるメンバーをマネジメントしていました。

つまり指示系統はいわゆるピラミッド型で、上からの指示がメンバー全員に行きわたるようにしていたわけです。

ただし、逆方向のボトムアップで、現場の声もいちばん上の私まで上がってくるようには注意していました。各サブリーダーが、リーダーである私に現場の声を遠慮なく伝えられるよう、風通しのよい雰囲気づくり、場づくりにも常に気を配っていました。

またサブリーダーを飛ばして、直属ではないメンバーが私に直接、現場からの声を伝えられるようにもしていました。

この方法は組織の階層を飛ばすことになるので、リーダーによっては一律に受けつけないこともありますが、私の場合は現場の声を聞ける貴重な機会として、主にメールやグループウェア経由での情報提供を歓迎する旨をチーム全体に知らせていました。希望があれば、直接の面談なども行います。

試行錯誤で見つけ出した1つのコツ

このとき、私が何度か試行錯誤して見つけ出したコツが1つあります。それは自分が直接指示をするサブリーダー、つまり直属のメンバーを7人までにかぎることです。

マネジメント NEC
(図:本書より引用)

そのほかのメンバーはそれぞれのサブリーダーの下にぶら下げていきますが、その際にも1人のサブリーダーが直接面倒を見る人員は7人までに収めてください。

なぜなら聖徳太子でもない私たちがメンバーの面倒を見られるのは、7人が限界だからです。

直属のメンバー7人が1週間、月曜日から金曜日まで8時間働いたとすると、メンバー1人当たり8時間×5日=40時間の労働時間となります。7人全体では40時間×7人で280時間です。

リーダーはこの280時間の成果物すべてをチェックする必要があります。当然、問題があればメンバーのフォローもしなければなりません。

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