セレブたちが愛する「非常識なお茶」の秘密 従業員11人の日本の会社が起こした奇跡
ワインボトルに入ったお茶を飲んだことがありますか?
私が経営するロイヤルブルーティージャパンは、お茶を開発・製造販売する、従業員11人の小さな会社です。2006年に創業したばかりですが、「手摘み茶葉から水出ししたお茶を、ワインボトルに詰めて販売する」という、ある意味、非常識なやり方を採用しています。
このお茶が今、さまざまな国際イベントや晩さん会でウェルカムドリンクとして、あるいは振る舞い茶として使われています。たとえば、
・天皇皇后両陛下がご臨席された全国植樹祭レセプション
・APEC(アジア太平洋経済協力)横浜
・アウン・サン・スー・チー氏来日の際の晩餐会
などです。また、日本航空の国際線ファーストクラス全便、そして外務省の国賓級贈答品としてご用命いただいています。
価格は数千円から数万円まで。農林水産祭で天皇杯を受賞した極上の手摘み茶を使った「MASA Super premium」は、1本30万円。ワインの世界であれば、数百万円もするものまで存在しますが、お茶の世界では非常に珍しいと言えると思います。それでも、過去10本を作って、そのうち5本をお買い求めいただいています。
2006年の創業から、事業が黒字になるには7年の年月を要しました。現在、安定成長期に入り、ようやく市場に認めていただいたと思っています。
新しいブランドをブランドとして確立するためには、10年かかると言われています。創業から10年足らずの小さな会社にしては上出来かと思いますが、おそらく、わが社のマーケティング・ブランディングにカギがあったのではないかと考えています。ポイントを3点に絞り、ご説明したいと思います。
有名人のインフルエンサーはいらない
自分の会社や店がどの客層をターゲットにするべきか。これは、最初に考えておく必要がある、大事なブランド戦略です。
幅広い客層に受け入れてもらうことが、大ヒットやブームにつながる。そう考えてしまうかもしれませんが、これはもっとも陥りやすい間違いです。
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