パリ五輪、メダルに期待がかかる競技・選手は? 新競技「ブレイキン」シゲキックス選手など
パリ五輪前の最後の大会として7月上旬にタイで開かれた国際大会では、張本智和と組んだ混合ダブルスで優勝を果たした。
中国の最上位層が出場していなかったとはいえ、その中国が警戒する存在と聞けば否が応でもメダルを期待したくなる。
勢いあるバレーボール
国際大会での進境著しい競技としてバレーボールを挙げないわけにはいかない。
1960年代から1970年代にかけてバレーボールは「日本のお家芸」とも呼ばれ、「東洋の魔女」として金メダルに輝いた1964年東京五輪での活躍を筆頭に、五輪でこれまで男女合わせて9個のメダルを獲得してきた。
パリ五輪の前哨戦となる国際大会、ネーションズリーグでは男女ともに準優勝を果たし、勢いに乗る。
男子ではイタリアの世界最高峰リーグでのプレー経験を代表に還元する石川祐希、高橋藍に注目。女子は主将でエースの古賀紗理那が、パリ五輪を最後に現役を引退すると発表。最後の雄姿となる。
お家芸復活へ。メダル獲得の機運は高まっている。
元祖・お家芸の柔道では金メダルラッシュが期待される。東京五輪では金9個を含む12個のメダルを獲得。男子66キロ級の阿部一二三と女子52キロ級の阿部詩はともに優勝候補で、東京五輪に続き、兄妹そろって同日金メダルの再現なるか。
男子81キロ級の永瀬貴規、男子100キロ級のウルフアロン、女子78キロ超級の素根輝(あきら)も前回王者として連覇に挑む。
これまで数多くのメダリストが輩出してきたレスリングもメダルラッシュが期待される。女子50キロ級の須崎優衣は五輪連覇を狙う。前回の東京五輪は圧倒的な強さを見せつけて頂点まで駆け上がった。その後も無敗を維持し、絶対女王としてパリ五輪に臨む。
女子53キロ級の藤波朱理(あかり)は初の五輪出場ながら金メダルが有力視される新星だ。2021年の世界選手権優勝を含め、公式戦133連勝中の“新・霊長類最強女子”。3月に左ひじを負傷、手術もしたが順調に回復。本来の力が発揮されることを祈りたい。
陸上競技では女子やり投げの北口榛花に大きな期待がかかる。2019年から単身チェコに渡り、競技力を磨いてきた。
初の五輪となった東京五輪では決勝に進出するも12位に終わり涙を見せたが、昨年8月の世界陸上で逆転優勝を果たし、女子フィールド種目では日本人初の金メダル獲得の快挙を成し遂げた。
親しみやすいキャラクターで人気の北口は会見でこう話している。「(パリでは)やっぱりメダルを取りたい」。可能性は十分だ。(編集部・秦正理)
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