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WR-Vから見た「フロンクスvsフリード」競争図式 ユーザー側から変わるコンパクトSUVの概念

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クルマのカテゴリーの観点から、少し時代を振り返ってみよう。

まずミニバンは、日本特有のクルマ文化として、商用車(バン)が乗用車(ワゴン)の領域へと時間をかけて段階的に移行し、確立されていったものだ。

たとえば、トヨタ「タウンエース」などバン/ワゴンの両方を持っていた車種が、1980年代に入り乗用車化が加速。1990年にワゴン専用設計のトヨタ「エスティマ」が、1994年に背の低いミニバン、ホンダ「オデッセイ」が発売され、流行へ。

1994年に「アコード」をベースとして7人乗りミニバンを成立させた初代「オデッセイ」(写真:本田技研工業)

そして、1997年に日産「エルグランド」が高級車としての価値をミニバンに与え、2000年代以降は、トヨタ「アルファード」や「ヴォクシー」が乗用車として当たり前の存在になる、といった具合。軽自動車市場でスーパーハイトワゴンが浸透したことも、商用車から乗用車への移行だといえる。

海外ではどうか。アメリカでミニバンというと、子どもの送迎用途を強調した「サッカーママ(サッカーの練習への送り迎え)」のイメージが強調され、SUVとは別物であるという意識が強い。

東南アジアや中国では、旅行業者の送迎用として「ハイエース」需要が今も高い。一方で、アルファードを筆頭とした、乗用ミニバンへのニーズも増えている。

また、インドネシアを中心に、MPV(マルチ・パーパス・ヴィークル)が根強い地域もある。日本でのコンパクトミニバンが、これと近い存在だ。

筆者がタイで試乗した三菱自動車のMPV「エクスパンダーHEV」(写真:三菱自動車工業)

セダン市場を上回るSUV

一方で、SUVの発祥はアメリカにある。ジープの乗用化モデルとして登場した「チェロキー」が火付け役となり、1990年代に入るとフォード「エクスプローラー」など、アメリカ市場におけるミッドサイズSUVがブームに。

同時に、シボレー「タホ」「サバーバン」、キャデラック「エスカレード」といったフルサイズSUVの需要も急拡大した。

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