「原爆のキノコ雲が高校の校章」町の住民が許す訳 映画「RICHLAND」で描かれる米国の町の光景
キノコ雲の絵があらゆるところにある町
第2次世界大戦中、オッペンハイマーらが原子爆弾を開発・製造したマンハッタン計画で、核燃料の生産拠点となったのがワシントン州のハンフォード・サイトだ。生産されたプルトニウムは長崎の原爆に使われ、その後の冷戦時には多数の核兵器の原料生産を担った。
現在は役割を終え、土地の除染や建物の解体が続けられている。このハンフォード・サイトで働く人のベッドタウンがリッチランドだ。
――なぜリッチランドという町に注目したのですか?
前作の撮影中、たまたま1日だけリッチランドで過ごすことになったんです。
原爆のキノコ雲の絵がレストランや学校の壁など、あらゆるところにあることに驚きました。あれほど暴力的なシンボルが日常の中にあり、住民は普通に受け止めている。どういうことなのか知りたいと思いました。


















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