航空自衛官を辞めた「アイドル」が手にしたもの 「安定の公務員」捨て"収入激減"も得たものは?

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2024年4月には、所属グループでの活動が3周年に。4年目となり、自衛隊で過ごした期間をアイドル歴が上回った。

(「空士 ヒマリ【テンテン】」Xより)

上京した当初は苦手だった「メイク」も、メンバーやスタッフのアドバイスを参考に上達。ただ、立ち姿や歩く姿に「勇ましさが残っているといわれます」とはにかむ。

自衛隊をすすめてくれた父に感謝

一度きりの人生だし『やりたいことをやろう』と思い続けています。グループでフライヤーを配っていると『もったいない。なんで、自衛隊を辞めちゃったの?』とも言われますけど、でも、辞めていなかったら今はなかったので。自衛隊出身だからと興味を持ってくださる方もいますし、すすめてくれた父に感謝しています」

兄とともに両親へ「温泉旅行をプレゼントしました」と笑顔に(撮影:尾形文繁)

上京からしばらくは心配から「地元にいつ帰ってくるのか?」と頻繁に電話をかけてきた両親も、今や、ライブの応援にかけつけるほど。歌やダンスの腕前も磨く空士を、故郷の富山県から絶えず見守っている。

目標を尋ねると「47都道府県でのライブツアー」と返してきた。

自身が育った富山県とともに、かつて、航空自衛官として過ごした「第2の故郷」である地方にも凱旋できるように。

かつては人びとの笑顔を守り、今は客席の笑顔を生み出す

意外な転職を経験した空士ヒマリの未来は、彼女のメンバーカラー「向日葵イエロー」のごとく明るい。

*この記事の前編:「航空自衛官→アイドル」元公務員女性の大胆決断

カネコ シュウヘイ 編集者・ライター

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Shuhei Kaneko

1983年11月8日生まれ。埼玉県出身。編集者・ライター。成城大学文芸学部卒。20代後半に自動車系雑誌の編集プロダクションから独立。以降、フリーランスとして活動を続ける。ライブへ月4〜5回通うほど根っからのアイドル好きが講じて、2014年頃からはエンターテインメント分野を中心に、取材・執筆へ尽力する。雑誌、Web、書籍と媒体は問わず。ブックライターも担う。

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