航空自衛官を辞めた「アイドル」が手にしたもの 「安定の公務員」捨て"収入激減"も得たものは?

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航空自衛隊の当時は「次の就職先を決めないと、辞められなかった」という。しかし、アイドルを目指すとは伝えられない。そこで、「意外な手段」に打って出た。

「基地に常駐する当番の日に『就職後の連絡先を教えてもらわないと、帰れないよ』と迫られ、無言を貫いたこともあって。頼ったのが、出身地の富山県でお世話になっていたアルバイト先のタコ焼き屋さんでした。いつか『連絡が来るかもしれない』と事前に伝えて、退職後には少しだけ働いていました」

「安定の公務員」から環境がガラッと変化

退職して、夢をつかむために上京。1年ほどは、アルバイトをしながらオーディションを受け続けた。

しかし当初は、「安定した公務員」からの転職で「収入への不安もあった」という。

上京当時は心配する両親から「やりたいことをやりなさい」と励ましも(撮影:尾形文繁)

「自衛隊は寮生活で衣食住が保障されていたし、もともと、地元でも実家暮らしだったので、独り暮らしをはじめた頃は苦労しました。退職金を含めた貯金を切り崩し、引っ越し代や家賃、光熱費を工面して。右も左もわからず、ガスの契約を知らず、お風呂でお湯が出ずに『冷たい水しか出ない』と母に電話したこともあります(笑)」

生活のすべてにおいて「お金がかかるとは知らなかった」と回想。しかし、上京から5年ほど経過した今では「すっかり慣れた」とほほ笑む。

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