「アイドルは引退後どうする?」"第2の人生"の現実 「履歴書の書き方がわからない!」リアルな実情

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佐々木さんが現在勤めるリードザセルフジャパン合同会社ではCIO(チーフ・アイドル・オフィサー)という肩書を持っている。

その肩書の下、現在は“アイドル人材による事業継承チャレンジ”と銘打って、アイドルであったことの強みを活かし、自らが前面に出ることで事業承継を推し進めている。

これからの佐々木しほさんの生き方そのものが、多くのアイドルにとってひとつの指標となるだろう。

「履歴書の書き方」がわからない

そしてもうひとり、自らの強みを存分に活かし働いている元アイドルがいる。それが元『アップアップガールズ(2)』のメンバー森永新菜さんだ。

高校在学中の2019年から4年間アイドルとして活動。「2020ミス・インターナショナルジャパン日本代表選出大会ファイナリスト」に選ばれるなどモデルとしても活躍してきた。

そんな森永さんは、いま株式会社メディアエイドでTikTokの運用をする仕事に就いている。

「(アイドル卒業後は)社会のことを何も知らなすぎて、大学を出ないとどの会社も相手にしてくれないと思っていました。だから大学受験を考えていたんです。それでアルバイトしながら準備していたんです」(森永)

「何も知らなすぎて」とは言うものの、華やかなステージから一転、アルバイトをしながら受験に備えるというのは急に夢から覚めたかのような現実だろう。だが、バイト先での出会いが森永さんの運命を変える。

「バイト先で出会った方が年上なんですが、アイドル好きで私のことも知っててくれて。いろいろ相談してました。私にはすごい才能とスキルあるんだからすぐに転職しちゃいなよって言ってくれて。それで就職することにしたんです」(森永)

その後、元の事務所の社長にも相談して、ツギステを紹介してもらい、転職活動を行うこととなった。

そこで、あることに気がつく。

「履歴書の書き方がわからない!」

「アイドルのオーディションのときは、いかに目立つかっていう履歴書だったんですが、転職活動のときのちゃんとしたものって、どう書くのだろうってすごく悩みましたね。何をどうしたらいいかわからないんですよ。情報もどこからとったらいいのかすらわからない……」(森永)

佐々木さんもそうだったように、森永さんもはじめは自分自身を客観視できずにいた。

自身の芸能活動を活かしたTikTok運用が森永新菜さんの強みだ(撮影:松原大輔)
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