亜樹さんと花火を見ていた男性が「みんなで花火を見たい」と発言しましたが、そんなところにも恋愛よりも仲間といるほうが楽しいと感じる今の男性の心情が見て取れました。「たられば」になってしまいますが、この仲良しサークルの中に1人でも体育会系の競争心の強い男性がいたらまったく違う関係性になっていたかもしれません。
婚活アドバイザーとしては男女の会話の「具体性のなさ」も今時だな、と感じましたね。例えば、医師の坂口隆志さんは、父親と亜樹さんがリモートで対面する段階になって初めて父親が大阪で開業医をしており、父親は家業を継ぐことを希望している、と伝えます。その後、父親はその希望はあるものの、2人の決断を尊重すると言っています。
実際の婚活の現場であれば、これは最初のデートで話すようなこと。もちろん結婚相談所の目的は結婚なので、男女ともに自分の希望に当てはまる人を探すために早い段階から過去や家族構成、将来の希望など具体的な結婚生活をイメージできるような話を聞くのですが、バチェロレッテではそれにしても終始、男女ともに感情論というか、抽象的な話ばかりをしている印象でした。
唯一、将来に向かって恋愛っぽい会話があったとすれば、第4話の「結婚して3年後の休日」をイメージして亜樹さんの洋服をコーディネートするときに、「僕の奥さんが一番目立っててきれいだぞと、これ位周りの目を引く服を休日に着て欲しいな」という言葉が出ていたくらいでしょうか……。
話をすることで相手との結婚イメージを膨らます
恋愛、あるいは結婚に発展するには会話で相手を知ろうとすることは欠かせません。例えば、最初は「小さい頃はかけっこが速かったの?」など世間話からでもいい。そこからどんどん話を広げて相手のことを掘り下げていく。そこからお互いが結婚しているイメージを高めていくのです。
もちろん、あまりに具体的な話ばかりだとロマンチック感に欠け、番組の趣旨からは離れてしまうかもしれません。それでも今回のバチェロレッテでも、亜樹さんが「待ちの姿勢」ではなく、1人ひとりにもっといろいろな、具体的な質問をして知っていこうとしたら、違う展開が待っていたかもしれませんね。
今回は熱愛度が低いと評される結果となりましたが、1カ月という撮影期間の短さや、それぞれのキャラクターとそのケミストリーなどさまざまな要因があるのでしょう。何より全体的に恋愛スイッチが入っていない温度の低い感じは、現代の恋愛そのものなのかもしれません。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら