弊社にもバリキャリ女性がたくさんやってきますが、皆さん亜樹さんと同じように「仕事モード」なことが多い。これは彼女たちが悪いわけではなく、今の日本の社会においてはまだ、それくらい気を張っていないと仕事がしにくいということなのかもしれません。
私はそうした女性たちに対して、「小学校4年生に戻ってね」と伝えています。すなわち、自分のしたいこと・ほしいものは素直にハッキリと口にして、時に甘える、ということです。
ただし、これはそう簡単にできることではありません。弊社の会員さんでも鎧を脱ぐのに1カ月くらいはかかる。今回の場合、撮影期間は約1カ月と短かったため、亜樹さんがようやく鎧を脱ぎ始めた状態で番組終盤を迎えてしまったような印象。実際、最後の2人に絞った時点から笑顔なども自然になって柔らかさが出てきました。そう考えると、亜樹さんにとっては少し気の毒な展開だったかもしれません。
年に3、4人現れる「相談所小悪魔」
ちなみに、結婚相談所には年に3、4人「相談所小悪魔」と称される全方位の男性からモテる女性が入ってきます。メークやファッション、話し方などすでに準備が整っているうえ、男性との距離の取り方や付き合い方が抜群にうまい。こういう女性の特徴は、男性に「何かをさせるチャンスを与える」のが上手なことです。
例えばデート中に雨が降ってくれば、「雨が降ってきちゃって濡れちゃうね」と言う。そうすると、男性は「コンビニに行って傘を買ってこようか」「じゃぁ、タクシーを拾おうか」と彼女の要望に対して、具体的な行動に移すことができる。これによって、女性に頼りにされている、という実感を得ることができるのです。
「バチェロレッテ」でも雨の中、2人でフラワーバスに入っている場面がありましたが、あそこで亜樹さんが「濡れちゃうね。タオルを取ってきてくれたら嬉しいな」など言っていたら展開が違っていたかもしれません……。男性のルーツについて話す重要な場面ではありましたが、婚活アドバイザーとしては少々「もったいない時間」と感じました。
今回もう1つ話題になったのが、男性たちの仲のよさや結束感です。ここにも非常に今時を感じました。今の20代くらいの男性が小さかった頃は、例えば運動会のかけっこではみんなで手を繋いで一斉にゴールしたり、劇をすればシンデレラが5人も6人もいたり、仲間と競争をするということをしてきていない。だから誰かを出し抜いてまでほしいものを手に入れようとしないのです。
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