世界侵略:ロサンゼルス決戦 --戦争映画と財政赤字の関係《宿輪純一のシネマ経済学》

映画の都ハリウッドに近い米国ロサンゼルスを主要な舞台として、地球侵略にきたエイリアン(宇宙人)と対決する海兵隊員の勇敢な戦いを描いた、最近はやりの「対エイリアン戦争映画」である。

映画の一分野に「戦争映画」というものがあり、根強い人気がある。アメリカ映画史の中で戦争映画を見ていると、“対インディアン”があり、その後、第2次世界大戦の“対ナチス”、“対日本”となった。さらに冷戦下で“対ソ連”となり、最近では、何かと“対アラブ”となった時期もあった。
 
 近年、世界で大きな対立(戦争)も終わってきて、米国の敵もいなくなってきた状況を反映してか、最近では地球外にその敵を求め“対エイリアン”の映画が多くなってきた。
 
 本作品は、『インデペンデンス・デイ』『宇宙戦争』そして『第9地区』と同じ分類となろうか。そう、『第9地区』のような身近なカメラワークである。



 ストーリーは、まずは第2次世界大戦中の1942年に、ロサンゼルス上空で発光するUFO25機をレーダーがキャッチ。その後も南米・アルゼンチンのブエノスアイレスやアジア・韓国のソウル(東京ではない……)、欧州ではイギリスのロンドン、つまり世界中でUFOが目撃された。
 
 そして時は経ち、2011年(69年とは時間経ちすぎ……)、いよいよエイリアンが地球侵略を開始し、ロサンゼルスで海兵隊と市街戦を繰り広げていく。

戦いぶりは期待どおりで、ソマリア内戦をテーマにした『ブラックホーク・ダウン』的な要素もあり、感動的な人間ドラマも織り込まれている。『ダークナイト』のアーロン・エッカートと『アバター』のミシェル・ロドリゲスといった実力派の出演はいい味を出している。

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