「間違いだらけのダイエット」見分ける3つの視点 情報に振り回されると不幸な結果につながる

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体質が「遺伝的要素」と「環境的要素」の掛け合わせであることを知っていれば、体質も食も文化もライフスタイルも性別も異なる人たちの(時には他動物の)データをそのまま自分に当てはめるべきではないことが分かります。

重要なのは「誰に向けた情報」かを見極めること

しかし、そこまで詳細に気を配ることなく情報収集・伝達ができてしまうネット時代では、簡単に誤解が広まり、その誤解がさらなる誤解を生んでしまうのです。

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自分と異なる人を対象にしたデータが、全く参考にならないわけではありません。「外的妥当性(一般化可能性)」といって、ある集団を対象にして調査した結果をどこまで適応できるか示すものがあり、外的妥当性が高い場合はそのデータを使っても問題ないとされています。

例えば、「マウスを使った実験結果をそのまま人間に適応できるか?」は「外的妥当性は低い」といえますが、「20〜60代の一般女性を対象にした実験結果を、日本人女性に適応できるか?」に関しては「外的妥当性が高い」といえます。

SNSで誰でも発信できるようになった時代においては、科学的根拠を述べている記事にすら「これって誰向けの情報?」と情報元までたどって調べて、自分に合うかどうかのふるいわけをしていかなければなりません。

科学的根拠がある情報だからとすぐ信頼して飛びつくのではなく、「誰を対象にした研究が基になっているのか?」「誰に向けた情報なのか?」「自分に応用できるか?」と調べながら、自分との外的妥当性を判断する癖をつけてください。

mikiko ニュージーランド公認パーソナルトレーナー、筑波大学体育学修士

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みきこ / mikiko

筑波大学健康増進学修了後、2017年にニュージーランドに渡航、それ以降フィットネス業界の最先端をゆくLes Millsで指導をしており、『最新科学をヒントに、個人に合った情報を使って個性に合わせて指導する』セッションは予約満席。過去のスポーツ障害や摂食障害の経験から、運動だけ、食事だけに頼らないホリスティックアプローチ(全体論的な働きかけ)でセッションを展開する。セッションの3本柱は「教育」「個別性」「サポート」。エクササイズだけではなく、自分の身体が本当に必要とするものを今後も取捨選択できるように学びを提供し、自分で自分をコントロールできる技術と知識をつけていく過程をサポートする。解剖学の知識を駆使して、初心者にも分かりやすく「なぜ?どうして?どうやって?」を説明しながら進める指導が人気を集める。

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