中性脂肪を減らす「よいあぶら」一発で見抜く方法 「悪いあぶら」は悪玉コレステロールの原因にも

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たとえばすき焼きをして、食べ終わってしばらくするとあぶらが固まりますよね。冷めると固まってしまうあぶら、これが悪いあぶら。一方でオリーブオイルは固まりません。これはよいあぶら。

別のものだと、魚と角煮でもいうことができます。魚も冷えると煮凝りはできますが、角煮みたいにあぶらは真っ白にならないですよね。このイメージさえできれば大成功です。さて、ここから「なぜそういえるの?」ということを解説していきます。

分子がぎっちり詰まっている「飽和脂肪酸」

冷めると固まる悪いあぶらといわれるのは、「飽和脂肪酸」というあぶらです。「知ってる! 聞いたことあるよ!」。そんな方がいらっしゃるかと思います。では、さらにクイズをしていきしょう。

Q:「飽和」とは何でしょうか?

Q:「脂肪酸」とは何でしょうか?

こう聞かれると、うーん? となりませんか? ここが、あぶらを理解するうえで根本的な部分です。

そもそも脂質って何? と聞かれたとき、私は「『3匹の鯉のぼり』をイメージしてみてください」と答えるようにしています。

鯉のぼりのポール部分が「グリセリン」。そして、鯉のぼり本体の部分が「脂肪酸」と呼ばれるもの。ポールと本体を合わせたものは「トリグリセリド」といいます。私たちが普段目にする、「あぶら」の正体は、この「トリグリセリド」というものが集まったものです。

(出所:『内臓脂肪 中性脂肪 コレステロールがみるみる落ちる 血液と体の「あぶら」を落とすスープ』より)

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

じつは、この鯉のぼりの部分、脂肪酸の種類によって、牛肉の脂だったり、魚の油だったりに変わっていくのです。

ここで、もう少し脂肪酸について解説していきましょう。

脂肪酸は、炭素と水素が鎖のようにつながってできています。この鎖が、どれくらい長く、どのようにつながっているかで種類が変わっていきます。たくさんの種類があるのですが、大きく分けると、2種類に分けられます。それが「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」です。

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