中性脂肪を減らす「よいあぶら」一発で見抜く方法 「悪いあぶら」は悪玉コレステロールの原因にも

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これがどう違うかというと、ぎちぎちに詰まっている(飽和している)か否かです。鯉のぼりのイラストをもう一度よく見てみてください。

左側の鯉のぼりは水素と炭素という分子がすべてつながっている状態です。分子がぎっちり詰まっているので、鯉のぼりの体はカチコチになり、うまく体を動かすことができません。その一方で、右側の鯉のぼりを見てください。左の鯉のぼりより、詰まっていないですよね?

炭素同士で二重につながっている部分があります。これを「二重結合」といいます。二重結合があると水素が少なくなり、そのぶん隙間ができます。右側の鯉のぼりは、スペースに余裕があるため、元気に風になびいて動くことができるのです。

じつは、この鯉のぼりが、よいあぶらと悪いあぶらと同じ構造なのです。

飽和している飽和脂肪酸は二重結合がなく、飽和している状態です。そのため、分子として安定しており、常温でも固まります。一方、不飽和脂肪酸は、二重結合があることで、分子的に不安定になり、常温でも固まらないのです。

オリーブオイルなどが常温でも固まらないのは、不飽和脂肪酸が多く含まれているからです。逆に、牛肉などの動物性のあぶらは飽和脂肪酸が多いので、常温で固体になっている、というわけです。

先ほど、飽和脂肪酸が健康に悪いといいましたね。つまり、常温で溶けているあぶらはぜひとりたいあぶら。常温で固体のあぶらは注意しないといけないあぶらとなります。飽和脂肪酸が多いあぶらをとりすぎると、中性脂肪や悪玉コレステロールを増やしてしまうからです。

中性脂肪を下げる「不飽和脂肪酸」

一方、よいあぶらといわれるのは、「不飽和脂肪酸」というあぶらです。先ほどの「飽和脂肪酸」に「不」という文字がつきましたね。つまり、飽和していない脂肪酸、ということです。

ぎちぎちに詰まっていないので……そう、常温でも液体のままです。

このあぶらは体内で作ることができない必須脂肪酸といわれ、食事でとらなければいけないあぶらで、魚や植物などに多く含まれています。

この不飽和脂肪酸は、炭素同士で二重につながっている部分があるといいましたが、この二重につながっている部分の数によって、オメガ3・オメガ6・オメガ9へさらに細かく分類されます。

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