全席喫煙可「新興カフェ」の朝食が想像以上だった ベローチェや珈琲館の会社が運営、その実態は?

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同じカルツォーネですが、ピザ&チーズは香ばしく、ハムチーズはしっとりとした味わいです。

2種類のカルツォーネに使用しているチーズの種類がそれぞれに違っていたり、焼き加減に差があったり、ピザ&チーズはパン生地の表面にシュレッドチーズを乗せて焼き色をつけてあったりと、小さなこだわりをはしばしに感じさせます。

スモーキストコーヒー
ピザ&チーズのカルツォーネには、ソーセージやマッシュルームが入っていました(筆者撮影)

アイスティーもスッキリとした味わいで、きちんとおいしい。湿度の高い梅雨の時期でも、冷たい喉越しと華やかな香りで、気分を爽やかにリセットできました。

ベローチェが「スモーキストコーヒー」に変身

実は今回利用した店舗は、以前は「カフェ・ベローチェ」でした。店内の内装もほぼそのままで、お店の看板を付け替えて、外装の赤を茶色にペンキで塗っただけという感じです。

つまりは、コロナ禍で売り上げの落ちた「カフェ・ベローチェ」の不採算店舗を、喫煙者向けとして看板を付け替えたのが「スモーキストコーヒー」というワケ。

でも、非喫煙者には「分煙の店でも、入らない」という人も少なくない印象ですし、いっそのこと喫煙者向けにしてしまうのは、都心では十分アリな戦略でしょうね。

スモーキストコーヒー コンセント
カウンター席にはコンセントを完備し、充電もできます(筆者撮影)

70席ほどの縦長の店内は主にカウンター席と、2人掛けのテーブルで構成されており、明らかに1人で利用する客層を想定しているんだなという感じなのですが、この目論見大当たりだったようです。平日の朝10時半に入店した際の利用客は10人ほどで、全員が単独利用でした。

入り口側に座った客は一服してコーヒーを飲んだらサクッと出ていく、奥まった席に座った客はゆっくりとノートパソコンを開き作業に勤しむ。灰皿に吸いかけのタバコを乗せて、ボーッとしている人もいます。

ほとんどがサラリーマンとおぼしき男性客なのですが、チラホラと女性も交じっています。

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