「強みを全然見てもらえない」悩む人に欠けた視点 差別化の前に「同質化を考える」べき深いワケ
「差別化=ただ単に他との違いをつくる」ではない
自分の強みにしようと最新の経営理論を学んだが、それが会社でまったく評価されない。コピーライティングを実践で身につけるセミナーに通ってみたが、転職の面接通過率は一向に変わらない。
そんな経験はないでしょうか。実はこれ、1つは私自身、1つは私のメンティー(キャリアの相談をする人)の実体験です。
共通点は、なんとか自分を「差別化」しようとして、それに失敗しているということです。幸いなことに、その後私自身もメンティーも、「差別化」の正しいステップを理解することで無事この状況から脱出することができました。
皆さんが私たちと同じ轍を踏まないように、今からこの記事では、その「正しいステップ」について解説していきたいと思います。
「差別化」という言葉は、もしかしたら一番有名なマーケティング用語かもしれません。
仕事ではマーケティングに縁のない人でも、一度くらいはこの言葉を使ったことがあるのではないでしょうか。あるいは、私や先ほどのメンティーのように、自分自身のキャリアで実践しようとしたこともあるかもしれません。
しかし、聞きかじりの専門知識というのはだいたい誤解されています。この「差別化」も例外ではありません。
「差別化=自分だけの違いをつくること」だと考え、例えば世界で数十人しか話者がいないマイナー言語を身につけたとしても、それで給料が上がることはないでしょう。差別化といっても、ただ「違い」にだけ注目をしていればいい、というわけではないのです。
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