差がつく見た目と、実は差がない「目」の話 だからあの人は美人に見える
見た目がイケてると、年収に大きく差がつく――。
こんな衝撃的な研究結果を米国のテキサス州立大学の労働経済学者ダニエル・ハマーメッシュ教授が発表した。彼の著書『Beauty Pays:Why Attractive People Are More Successful(なぜ魅力的な人がより成功するのか)』によれば、人の外見を5段階で評価して、美しさ度が5~4の人は1~2の人に比べて、所得が17%高いという。
これは日本人の生涯所得に置き換えると4760万円にもなるというから、驚きである。しかも、ハマーメッシュ教授によれば、この見た目と年収の差は、18~30歳のビジネスパーソンにはそこまで大きな影響はないものの、年齢が上がるにつれ、その差が顕著になるというから、多くの読者には気になる情報だろう。
では、「人の見た目の印象をよくする」とは、いったいどんなことなのだろうか?
黒目が大きい人と小さい人の差は何?
街行く人に「あなたがやっている”見た目をよくする努力“は何ですか?」と聞いたところ、ファッションへの投資やダイエットや美容院でのケア、メイクに加え、意外と多かったのがコンタクトレンズの使用。黒目が大きく見えると単純にかわいく見えるという女性や、黒目が大きい=目力が強くなるということで、若い男性にも使用者が多かった。
なるほど、顔のつくりや手足の長さなど、根本的なところはどうにもならないわけで、手軽に人の見た目の印象を変えることができるコンタクトレンズがバカ売れしていると聞けば、大いに納得できる。
しかし、そもそも黒目が大きい人と小さい人の差は、いったい何なのだろうか? 生まれつきの問題? はたまた成長過程の問題? TBS「この差って何ですか?」(次回は7月12日(日)よる7時~2時間SP)取材班は、「この差」を徹底調査するべく、目の周りの形成を手掛けている、東京皮膚科・形成外科の池田欣生院長に聞いた。