「議論する価値ない会議」を開く人に欠けた視点 良い論点とダメ論点は何がどう違っているのか

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ありがちな悪い表現としては、「~の確認」や「~の共有(報告)」があります。本当に確認してもらうだけ、共有するだけならば、会議という手段を使わなくても良いはずです。メールや口頭での説明で事足りるかもしれません。

一方、会議で確認や共有をする実際の理由は、何かしらの反応を参加者から得たいからでしょう。「フィードバックをもらうこと」かもしれないし、「現時点の課題を整理して、一緒に対策を考えること」かもしれない。目的というのは、そこまで書かないと、会議で何を議論するのか定まらないのです。

また、悪い表現として、「~の件」や「~について」も散見されます。これは、会議参加者に想像の余地を与えてしまうので、目的として機能しないというより、むしろネガティブに働いてしまう可能性があります。

人によっては、ただ現状を聞かされるだけなのかなと思うかもしれないし、人によっては、例の問題について議論することを想定するかもしれない。加えて、「~の協議」も相手に想像の余地を与えてしまうという点では同じです。“協議”が何を指すのか、人によって違うので、議論が噛み合うことは難しいでしょう。

良い論点とダメ論点

“AIM”のフレームワークで会議目的を設定したら、次は、会議で議論する論点を設計します。ふと疑問に感じた方がいるかもしれませんが、あえて、“設計”という言葉を使っています。会議目的は“設定”するものですが、論点は“設計”するものです。

論点は、会議目的を達成するために「答えるべき問い」です。どのような問いに対して議論すべきか熟考し、適切な問いを立てること。それが論点設計です。

論点が明確であれば、建設的な議論ができますし、逆に、論点が曖昧だと、会議はただの雑談で終わります。

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