18歳人口が急減する日本では、私立大の半数以上が定員割れで、赤字も4割に達する。一方、研究成果の社会還元など大学の新たな役割も期待されている。では、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?
『本当に強い大学2024』は、入試から教育・研究、就職まで今の大学がわかるテーマを徹底取材し、1冊にまとめた「週刊東洋経済」の臨時増刊号だ。その誌面から、注目記事をお届けする。
国立大学が強い教員養成
今回は、「教員になる人が多い大学ランキング」をお届けする。
小学校教員は、愛知教育大学、北海道教育大学、福岡教育大学、東京学芸大学と規模が大きな国立教員養成系大学が占めた。これらの大学に続くのは1972年に教育学部のみの単科大学として開学した岐阜聖徳学園大学で、私立大で最上位となっている。
中学校教員も1位は国立教員養成系大学の北海道教育大だが、2位と3位は私立の日本大と文教大学が入った。
高等学校教員で1位の日本大は、日本最大規模の大学で、あらゆる教科の教員を養成できる強みがある。2位は教育学部を持つ広島大学で、3位には体育教員を数多く輩出する日本体育大学が入った。
保育士は、東京家政大学、聖徳大学、桜花学園大学。幼稚園教員は聖徳大、鎌倉女子大学、東京家政大が上位にランクイン。
就職率に注目すると桜花学園大は卒業生の半数以上が保育士として就職している。白梅学園大学や東京未来大学も高い就職率だ。保育士と幼稚園教員ともに女子大が多く、6大学ずつランクインしている。
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