新NISA「月3万円の運用」のままではもったいない 旧制度での「つみたて投資」の金額は見直すべき

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2023年までの旧つみたてNISAが、年間上限額が40万円であったことから、月当たりの満額が3万3333円。このままで運用を続けている人がとても多いのです。

実際は月に3万円ぴったりで運用している人も多いので、わかりやすく3万円だとすると、毎月3万円を年利7%で20年運用すると将来の運用資産額は約1523万円。

一方で銀行の口座に毎月3万円を貯金して寝かしておくだけだと約720万円なので(利息は入れてませんが、銀行の利息は限りなくゼロに近いので、この額だと計上)、何もしないのと比べると2倍近く増えていて安心してしまいがちですが、実はここが大きな落とし穴です。

約1523万円って、私がかねがね「これでも老後資金としては足りない!」と申し上げている2000万円すら届いていません。

ですが、ご安心ください。今から未来を変えていく対策をお伝えします。結論からお伝えすると、新NISA開始後となった今、意識すべきこととしては、非課税投資枠の上限1800万円/年間360万円の枠をいかに埋めていくかがポイントです。それも、なるべく早いに越したことはありません。

「年間360万円だとしたら、毎月30万円? そんな多額を投資できる余裕なんてありません!」という声が聞こえてきそうなので、最初に補足します。

「貯金を一気にすべて使いましょう」などと言っているわけではありません。「年間360万円の枠を無理に使い切らなくていいのは当然。でも、もっと投資できるのにしないで貯金で眠らせておくのは、あまりにももったいない」ということです。

もっと投資にお金を回したいのはなぜなのか。その理由をさらに詳しく、これからご説明します。

同じ投資額でも「先行逃げ切り型」なら倍近く増える

新NISAでは、非課税投資上限額1800万円をいかにして早く埋めるかがポイントになってくるとお伝えしました。もちろん無理は厳禁ですが、この枠を最短の5年で埋める人と、30年かかって埋める人とでは、合計の投資金額は同じ1800万円でも、リターンが大きく変わってくるのです。

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