「大好きなラーメンとお酒」やめられないナゼ 絵本作家が糖尿病と診断されるまで暴飲暴食

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子どもの頃から通っている浅草の「神谷バー」は、ミックスサンド、チョコレートパフェが食べられるのだがアルコールも有名だ。

ビールやパフェを食べるイラスト
(出所:『イラスト日記 ゆるして!糖尿病』)

大ジョッキのビールと名物であるデンキブランを5杯飲むと倒れる。これで失敗したこともよくあった。

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白澤卓二医師からのアドバイス(2)

お酒にも依存性、過度な飲酒はとても危険
アルコールにも依存性があります。その弊害が認知されたのは、マイルドドラッグよりもずっと前のことで、アルコール依存症という病気として認められています。
診断基準を満たした場合は、病院で依存症から抜け出すための治療を受けられます。アルコール依存症に陥ると、お酒を飲んでいないと手が震えたり、イライラしたり、暴れたりといった禁断症状が現れます。
こうなると、自分の意志でアルコールを断つことは難しくなります。専門の施設でリハビリ治療を受けても、アルコール依存症から離脱するのはかなり時間がかかるといわれています。
アルコールは、長期間、多量に摂っているとがんのリスクが高まり、肝機能が低下して深刻な健康被害を招きます。人間関係を悪化させることもあります。それでもやめられない、わかっていてもやめられない、というのが依存症です。
「酒は飲んでも呑(の)まれるな」という言葉がありますが、まさしくそうですね。
(白澤卓二)

【次記事】「やせたり太ったり」糖尿病の彼が苦しんだループ

イラスト日記 ゆるして!糖尿病
『イラスト日記 ゆるして!糖尿病』(主婦の友社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
塚本 やすし 絵本作家

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つかもと やすし / Yasushi Tsukamoto

絵本作家。東京都出身。『しんでくれた』(谷川俊太郎・詩/佼成出版社)で第25回けんぶち絵本の里大賞のびばからす賞、『やきざかなののろい』(ポプラ社)で第6回リブロ絵本大賞・第9回ようちえん絵本大賞。『戦争と平和を見つめる絵本 わたしの「やめて」』(自由と平和のための京大有志の会・文/朝日新聞出版)で第7回ようちえん絵本大賞など数多くの賞を受賞。日本全国の図書館やイベント会場、書店などで読み聞かせやライブペインティングを行っている。主な著書に『おにのパンや』『とんかつのぼうけん』『このすしなあに』『とうめいにんげんのしょくじ』(以上ポプラ社)など多数。

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白澤 卓二 医学博士、白澤抗加齢医学研究所所長、お茶の水健康長寿クリニック院長

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しらさわ たくじ / Takuji Shirasawa

1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、東京都老人総合研究所老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーなどを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。寿命制御遺伝子やアルツハイマー病などの研究が専門。テレビの健康番組や雑誌、書籍などのわかりやすい健康解説が人気。

著書・訳書・監修に『「いつものパン」があなたを殺す』(三笠書房)、『世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術』(サンマーク出版)、『アルツハイマー病 真実と終焉』(ソシム)、『アルツハイマー革命 ボケた脳がよみがえる』(主婦の友社)、『肥満遺伝子』(祥伝社)など多数。

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